
ブロックチェーンが「フランチャイズ業界」にもたらすメリットを議論 ー イタリア
ブロックチェーン技術をフランチャイズ業界でどのように活用していくことができるかについての研究が進められています。イタリアではそれらの技術を具体的にどのようなことに役立てていけるかなどについての会合が開催され、具体的なBlockchain企業の例なども交えた議論が行われました。
こちらから読む:フランチャイズ業界で研究されている「ブロックチェーン」の活用例
フランチャイズ事業全体を効率化 ー 仲介手数料も削減
イタリアのローマで最近開催された、国際的なフランチャイズ業界の法律やビジネスに焦点を当てた会合では、ブロックチェーン活用についての話し合いが行われました。この会合ではBLOCKCHAIN技術の具体的な活用事例などの紹介を交えながら、法律の専門家などによる議論が交わされています。
今回の会合に参加した法律事務所「Fox Rothschild(フォックス・ロスチャイルド)」のCraig Tractenberg(クレイグ・トラクテンバーグ)氏は『ブロックチェーン技術はフランチャイズ業界でも活用していける』と結論付けています。
今回のディスカッションでは、フランチャイズ業界におけるブロックチェーン活用についての話し合いを行いました。ブロックチェーン技術に精通している方たちは、仮想通貨取引に使用されているこの技術が「電子決済」「スムーズな契約」「データベース記録管理システム」などにも活用できることを理解しています。
ブロックチェーン技術の重要な特徴の一つは、仲介者を排除することによって、これまで第三者へ支払われていた手数料を削減し、様々な業務を効率化できることにあります。当事者間での直接的なやり取りを実現するこの技術は、一定の条件を満たした場合には自動的に契約を処理することができるスマートコントラクトの機能を活用することもできます。
トラクテンバーグ氏は、ブロックチェーン技術を活用している具体例として、以下のようなプラットフォームをあげながらブロックチェーン技術がフランチャイズ業界に多くのメリットをもたらすことを説明しています。
新鮮な食材を提供|FOODCOIN Ecosystems
FOODCOIN Ecosystems(フードコイン・エコシステム)は、スマートコントラクトを使用して仲介者を排除できるように設計された、食料や農業ビジネス向けのブロックチェーンです。
小規模農家や食品生産者のための「マーケティングツール」や「注文・決済ツール」などを提供しているこのプラットフォームは、食品メーカー、カフェ、レストランなどの中小企業や消費者に新鮮な自然食品を提供しています。
デリバリーサービスのコスト削減|FANTOM Foundation
FANTOM Foundation(ファントム財団)は、食品予約、位置情報、サプライチェーン・マネジメントなどのアプリケーションを開発している新興企業です。高速かつ安値な取引ネットワークを提供している同社は、デリバリーサービスなどにおけるサービスのコスト削減を実現しています。
トークンが稼げる広告モデル|CarryProtocol
CarryProtocol(キャリープロトコル)は、店舗経営者や顧客に有益な広告データを提供することができるサービスを提供しています。ブロックチェーン技術をベースに広告サービスを提供することによって、実際に店舗やサービスを利用したユーザーの直接的なレビューを確認することができます。
これに仮想通貨を組み合わせることによって、レビューを投稿するユーザーはプラットフォーム上で使用されるトークンを対価として受け取ってお金を稼ぐことが可能になります。
仮想通貨報酬を複数店舗で|Chanticleer Holding
フランチャイズ業界でブロックチェーンを活用した代表的な事例としては、仮想通貨のような報酬ポイントを採用することによって、複数の店舗で利用できる「デジタル通貨」の報酬プログラムを取り入れる方法などもあります。
・American Burger(アメリカン・バーガー)
・BGR(ビージーアール)
・Little Big Burger(リトル・ビッグ・バーガー)
・Just Fresh(ジャスト・フレッシュ)
・Hooters(フーターズ)
などのフランチャイズレストランを運営している「Chanticleer Holding」は、今年の1月にブロックチェーン技術を活用した報酬プログラムを導入しています。
同社が運営している店舗では、ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨と同様の仕組みを利用した「Merits(メリッツ)」と呼ばれる仮想通貨でのポイントを付与しており、この仮想通貨で支払いを行うこともできるようになっています。
ブロックチェーンでポイント制度の拡大|イタリア小売協会
イタリアのフランチャイズ業界では、すでにトークンを用いた報酬プログラムが展開されています。同国のフランチャイズ店舗が数多く参加している小売協会である「Confimprese」は、ブロックチェーン企業「qiibee(キービー)」と協力してブロックチェーン技術を用いたポイント制度の拡大に取り組んでいます。
フランチャイズ業界でブロックチェーン技術が採用されれば、系列店全体でそれらの技術が使用されることになるため、対象となる地域全体で急速に技術が普及することが予想されます。日本のようにフランチャイズの店舗が特に多い地域で導入された場合にはその勢いはさらに加速ことになるでしょう。このような取り組みが今後日本でも開始される時が来るのを楽しみに待ちましょう。
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