
ビットコイン分裂の危機、8月1日に何が起きるのか?
「ビットコインが 8月1日に分裂するかもしれない」
最近、ビットコイン業界内で出回っているこの話題 UASF-BIP148 ( 通称 8.1 )ですが、この内容について解説している記事がやや専門的な解説が多いので、こちらではできるだけ専門用語などは使用せずにこの問題について解説を行いたいと思います。
なお、この話題をご理解していただくためには「 UASF 」のご理解が必須になりますので、まだ正確に認識をされていない方は下記リンクより解説記事を読んでから先に進まれてください。
→「 UASFとは?(ユーザー・アクティベイテッド・ソフトフォークとは?)」
ビットコインの問題点
ビットコインには以前から「ブロックサイズ問題」がありました。
ブロックサイズ問題とは、ビットコインユーザーが増加し、取引回数の限界値に近づいたため、取引認証に時間がかかる。もしくは高額な取引手数料を支払わなければ取引が認証されない。という問題です。
ビットコインのブロックチェーンは 10分ごとに新しいブロックが生まれていますが、1つのブロックに格納できる取引回数が少ないため(データ量が少ないため)様々な問題が発生するというものです。
この対策として「 Segwit 」という対策方法が生み出されました。
Segwit はシンプルに言えば「ブロックサイズ」を大きくして、「取引回数の増加」を図るものです。( Segwitブロック)
しかし、マイナー間で Segwit 賛成派と反対派が生まれていたことで、採用はできない可能性が非常に高い状態にありました。
そこで生まれた Segwit を採用させるための案が「 UASF 」だったという歴史があります。
今回の分裂の騒動は、UASF によって 8月1日にビットコインブロックチェーンが分裂してしまう可能性が高いために起きています。
ビットコイン分裂3つのシナリオ
今回の分裂騒動には 3つのシナリオが存在します。そのシナリオを下記にまとめています。
なお、これまでのブロックチェーンを「レガシーチェーン」と言い、UASFによって採用されたブロックチェーンを「 BIP148チェーン」と呼びます。
シナリオNO.1「BIP148チェーンが採用される」
シナリオNO.2「レガシーチェーンが採用される」
シナリオNO.3「どちらのチェーンも残る場合」
以上の 3つです。
シナリオNO.1 の「BIP148チェーンが採用される」場合は、8月1日前に UASF が採用され以後、BIP-148ブロックチェーンでビットコインが運用される。という構図になります。
シナリオNO.2 の「レガシーチェーンが採用される」場合は、これまでのブロックチェーンのままビットコインが運用されます。
しかしこの場合、ブロックチェーンが 2本残り続けることになり大きな問題が常につきまといます。
それが「レガシーチェーン消失のリスクが常につきまとう。」という問題です。
レガシーチェーンのハッシュパワーが強い場合でも、BIP148 チェーンは残り続け、かつ BIP148 のハッシュパワーの方が強くなった瞬間にレガシーチェーンは消失します。
つまり「 8月1日からレガシーチェーンに記録されたビットコインの取引データは全て消えて無くなる」ということです。
また、シナリオNO.3 の「どちらのチェーンが残る場合」でも、「ブロックチェーンが 2本存在することになります。」
これは、BIP148チェーンとレガシーチェーンのハッシュパワーが拮抗していた場合に起きますが、この状態になるとブロックチェーンは非常に不安定になり、この間積み上げたブロック(取引情報)が消えて無くなるリスクが常につきまといます。
この時、BIP148チェーンのハッシュパワーが大きければ再編成が起きて BIP148チェーンだけが残りますが、レガシーチェーンが大きい場合は、BIP148チェーンが追い越すまでチェーンが分岐したままになります。
そして、BIP148チェーンが追い越した瞬間にレガシーチェーンに書き込まれた 8月1日以降に書き込まれた情報は全てなかったことにされます。
そして、この出来事は何度でも起こり、その度にレガシーチェーンに書き込まれたデータは消失します。
この状態になれば、消えるリスクがあるレガシーチェーンは時事上運用されなくなるので自動的に消失するでしょう。
以上を踏まえた上で 8月1日にビットコインに巻き起こる最大の問題は、「 BIP148 が運用開始になった瞬間、強制的に BIP148 でビットコインを運用するしか選択肢が無くなる。」ということです。
だからこそ一部大手マイナーは、UASF はリスクが高いとして反対をしているのです。
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