
ノースカロライナ州知事:中央銀行デジタル通貨(CBDC)の禁止法案に拒否権行使
アメリカ・ノースカロライナ州は2024年7月5日に、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の州内導入を禁止する法案である「法案690」に対してノースカロライナ州のロイ・クーパー知事が拒否権を行使したことを発表しました。
法案690は、中央銀行デジタル通貨をノースカロライナ州に導入することを禁止する法案であり、「CBDCを用いた州への支払い」や「ノースカロライナ州におけるCBDCの試験運用」を禁止する内容が含まれています。
CBDCはプライバシー侵害などが懸念されているため、この法案は下院・上院の両方でほぼ全会一致で承認されたと報告されていましたが、今回はノースカロライナ州知事であるロイ・クーパー氏が法案690に拒否権を行使したことが発表されています。
ロイ・クーパー氏は拒否権を行使した理由について「現在はデジタル資産の利用者を保護するための基準と安全対策が連邦レベルで整備されつつあるため、それがそのよう機能するかを見極めてから行動すべき」と説明しており、今回の法案は時期尚早だとコメントしています。
現在はデジタル資産で金銭取引したり消費者・投資家・企業を保護するための基準と安全対策が連邦レベルで整備されつつありますので、ノースカロライナ州はそれがどのように機能するかを見極めてから行動すべきです。
今回の法案は時期尚早で、曖昧かつ行き当たりばったりなものであり、まだ決まっていない重要な金銭的決定に関する結論を提案しています。実際に存在するサイバーセキュリティの脅威に対処するための予算を議会が可決すべきでした。
法案690が拒否されたことに対しては、批判的な意見も多く出ているようで「クーパー知事の拒否権はノースカロライナ州民の意向を反映していない」「クーパー氏は党派的な政治に影響された」「CBDCに強く反対するメッセージを送る機会を逃した」など様々な意見が出ていると報じられています。
ただし、法案690は下院で109対4、上院で39対5という圧倒的な支持を獲得しているため、ノースカロライナ州議会は両院で5分の3の多数をもってクーパー氏の拒否権を簡単に覆すことができるとも伝えられています。
中央銀行デジタル通貨(CBDC)はまだ正式導入されておらず、多くの国で実証実験が進められている段階にありますが、CBDCには反対する意見が数多く出ていて、ドナルド・トランプ氏もCBDCに強く反対しているため、今後も議論は続けられていくことになると予想されます。
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