
ワールドコイン(WLD)新SMPCシステムへの移行で「古い虹彩コード」を削除
新たなSMPCシステムをオープンソース化
ワールドコイン(Worldcoin/WLD)は2024年5月15日に、生体認証データのセキュリティー保護を強化する新たな秘匿マルチパーティー計算(SMPC)システムを立ち上げて、オープンソース化したことを発表しました。
秘匿マルチパーティー計算(SMPC)とは、複数の参加者が個々の秘密情報を明かさずに共同で計算を行うことができる計算手法のことであり、参加者のプライバシーを相互に保護してデータの機密性を保ちながら分散処理や共同分析を行うことができるようになっています。
具体的には、特定の機密情報を複数のパーツに分けて異なる当事者間で共有する仕組みで、単独のパーツでは元の機密情報を解読できない設計になっているため、プライバシーとセキュリティーを強化できるようになっています。
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新システム移行で虹彩コードを安全に削除
ワールドコインは、人間であることを証明する「World ID」を発行する際に、ユーザーの目をスキャンして虹彩コードを生成していますが、今回の発表ではこの虹彩コードを新しいSMPCシステムに移行させることも報告されています。
これによって、ワールドコインで生成される重要データはより安全に保護されるとのことで、虹彩コードが新しいSMPCシステムに移行した後は、虹彩コードを含む過去の一意性照合システムが安全に削除されるとも説明されています。
今回発表されたSMPCシステムは、ソフトウェア開発プラットフォームである「GitHub」で公開されています(GitHubリポジトリ)。
このSMPCシステムは「生体認証データの保護を含むデータ保護の新たな基準を定めること」を目的としたもので、量子コンピューティングに対しても効果的であると説明されています。
ワールドコイン財団のデータ保護担当者であるJannick Preiwisch氏は「新しいSMPCシステム」や「過去の虹彩コードの削除」について次のようにコメントしています。
ワールドコインを支援するコミュニティーは、オンライン上での信頼性を向上させ、グローバル経済へのアクセスを増加させるべく、セキュリティー、プライバシー、そしてデータ保護に焦点を当てた最先端のテクノロジーの開発、テスト、そして展開に今後も取り組んでいくことでしょう。
新たなSMPCシステムの実装により、当財団は、単体では個人の特定が不可能なSMPCのシェアに永久的に暗号化することで、過去の虹彩コードの削除を実現しました。この新システムの開発は、EU一般データ保護規則およびその他世界中のデータ保護体制へのさらなる準拠に対する、他に類を見ない取り組みを示すものです。
また、個人情報の保管やワールドIDの検証解除機能など、自身のデータに対するさらなる選択とコントロールを消費者に提供することを目指した進歩に貢献しています。
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(ワールドコイン発表)
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